いちばん正確な卵のゆで方

計画どおりにゆで上がる卵はありません。タイマーを押すのが少し遅れたり、ベルのあと少ししてから卵を取り出したり、思ったより卵が少し重かったり。だから大事なのは、卵を何分ゆでるかだけでなく、どのゆで方がそうした小さな誤差にいちばん強いかです。

6 つの方法を比べます。冷蔵庫から出したばかりの卵と常温の卵を、ゆでたあと氷水・水・空気のいずれかで冷やします。どの場合も M サイズの卵(58 g)を、海抜 0 m で半熟(黄身の中心 59 °C)にゆでます。各表は、誤差にいちばん強い方法から弱い方法の順に並べています。

15 秒早い・遅い

卵を 15 秒遅く取り出すと黄身は 59 °C より高く、15 秒早く取り出すと低くなります。そのずれは次のとおりです。

卵を 15 秒早く・遅く取り出したときの黄身のずれ
卵の温度冷やし方ゆで時間(58 g)黄身のずれ
常温 水 5:47 ± 1.3 °C
冷蔵庫 水 6:58 ± 1.3 °C
常温 氷水 6:03 ± 1.4 °C
冷蔵庫 氷水 7:15 ± 1.4 °C
冷蔵庫 空気 4:14 ± 1.4 °C
常温 空気 3:13 ± 1.5 °C

ここでは方法による差はほとんどありません。どの方法も ± 1.3〜± 1.5 °C に収まります。どうゆでても、数秒で卵が台なしになることはありません。

5 g 軽い・重い

EU で M サイズとして売られる卵の重さは 53〜63 g、つまりこのページの 58 g の ± 5 g です。53 g や 63 g の卵を 58 g の時間でゆでると、軽い卵は温度が高めに、重い卵は低めになります。そのずれは次のとおりです。

卵が予定より 5 g 軽い・重いときの黄身のずれ
卵の温度冷やし方ゆで時間(58 g)5 g で変わる時間黄身のずれ
常温 空気 3:13 12 s (6%) ± 1.1 °C
冷蔵庫 空気 4:14 15 s (6%) ± 1.4 °C
常温 水 5:47 20 s (6%) ± 1.7 °C
常温 氷水 6:03 21 s (6%) ± 1.9 °C
冷蔵庫 水 6:58 24 s (6%) ± 2.1 °C
冷蔵庫 氷水 7:15 25 s (6%) ± 2.3 °C

ここでは方法による差がはっきり出ます。常温の卵を空気で冷ます方法ではずれが ± 1.1 °C に収まりますが、冷蔵庫の卵を氷水で冷やす方法では ± 2.3 °C ずれます。理由は、どの方法でも卵が 5 g 重いとゆで時間が約 6% 長く必要になり、その割合は長いゆで時間ほど多くの秒数になるからです。

まとめ

計算機を開く。タイマーはゆでる時間も冷やす時間も 1 秒単位で計ります。